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セミナーテーマ一覧(2007年12月版) |
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1、いずれの講義においても、原則として最初に5〜10分程度の簡単なアンケートを行う(学習のためのモチベーションを持ってもらうために)。 | ||
2、1日コースの講義についてはおおむね簡単な終了テストを実施する。 | ||
3、いずれのテーマについても論理図解、新聞等の現実の情報媒体、具体的な資料をできるかぎり使用、机上の空論を避ける。 | ||
4、多くのテーマについて、学んだことが現実にどのような場で活きるかを具体的に指示して、役に立つことを旨とする。 | ||
5、具体的には以下のテーマからいくつかを組みあわせることも自由にできます。 | ||
タイトル |
講義骨子 | 受講効果 |
1,経済・金融シナリオリテラシー(読み方、書き方) | ||
ー経済、金融動向の一歩先を読むための基本技術を獲得するー | 1、実体経済、景気、経済政策、為替相場、株式相場、 | 1、為替相場の現状分析ならびに今後の動向 |
長短金利(債券相場を含む)、物価動向の間に働く基 | につき「内外金利差」「インフレ率の差」 | |
今やいかなる金融商品、サービスを扱ったりそれについてのア | 本的な因果関係(メカニズム)を、連想法を用いてひ | 「株価変動の違い」「景況感の違い」「政策 |
ドバイスを行うに際しても、過去からの金融経済の流れ、今後 | とわたりチェックする。 | の方向性」「最近の資本移動動向」等の要 |
の流れをいくつかのシナリオを通じて理解することは必須だ。 | 2、簡易版フローチャートの描き方を習得する。 | 因分析を行ったうえで3分間語れる |
また経済現象の変化を定量的に把握、定点観測することが必要。 | 3、金融、経済関連データの記載、管理方法を学ぶ。 | 2、金利、株価、景気等についてもいくつかの |
4、中級ではT字法による要因分析を用いて今後の金融、 | シナリオを作成、1〜2分間は話せる | |
この講座は以下の全講座のうちもっとも基礎的な部分を構成する | 経済シナリオを複数作成する方法をも学ぶ。 | 3、主要な景気関連指標、マーケット関連指標 |
(必須科目)。 | 5、中級では主要経済データの読み方を学ぶ | につき、それぞれ月次、日時のデータの推移 |
■初級5〜6時間 ■中級3〜5時間 | を計量的に把握し、それを顧客に表現できる | |
2、日経新聞マーケット総合面を徹底理解する講座 | ||
ー金融、証券データを読みこなすことを中心にー | 短期金融市場、債券市場、株式市場、為替市場、商品先物市場 | ・先行きの預貯金金利、長期住宅ローン金利等を予 |
マーケット総合面(株式、債券、短期金融市場、為替、商品先物) | について必須の50アイテムのデータを徹底的に読みこなす。ま | 想できるようになる。 |
で観測される諸データの変化は、実体経済、政治情勢、内外政治バ | ずその意味を学習、掲載位置を確認、そのデータが他のデータと | ・個別金融商品の収益性を見ていくためにはどのマ |
ランス、財政等あらゆる経済実体のあり方を先見して示す鏡のよう | どのような関連があるか(メカニズム)をひとわたり学習。内外 | ーケットのどのデータをチェックしておけばいい |
なもの。しかもこれらのデータは例外なく諸金融商品の収益性を変 | の主要マーケットデータについていつでもその動向を念頭に置き | のかが分かり、それを顧客に説明できる。 |
動させる。つまりこれらを保有している人のバランスシートを変化 | ながら経済・金融を認識できる。データを整理する方法も教わ | ・マーケットの動きを具体的な数字として把握でき |
させる。であれば、これらのマーケット動向をどのようなデータに | る。オリジナルな経済メカニズム図に基づきメカニズムを総覧 | るようになるため、顧客に対する説得性が格段に |
留意しながら読みこなせばいいのかは経済・金融を学ぶものにとっ | できる。 | 増す。 |
て極めて重要なテーマであるはずだ。 | ||
*1、経済・金融シナリオリテラシーに類似、よりデータの読みこ | ||
なし方に注力した講座 | ||
■初級〜中級3時間(短縮版)〜6時間(通常版) | ||
3,目からウロコの経済新常識(通説を疑う) | ||
ー教科書的な常識は現実の非常識だということを検証するー | 「日本の家計はリスクに臆病である」「金利は高いのが常識だ」 | ・文字通り目からウロコ |
教科書的には正しい、けれども現実に照らしてみるとむしろ誤り | 「債券は断じて一物一価ではあり得ず」「誰も合理的説明が出来ない | ・教科書的な知識ではとても現実には太刀打ち |
であるという例は少なくない。現実的なアドバイスを行うために | アノマリー現象」 「債券価格と利回りの関係が分かりにくい理由」「外 | できないことが実感として分かる |
はこれを知ることが必須。 | 貨建て資産を保有することはリスクであるという非常識」「大規模ファンド | ・経済、金融の勉強は本来面白いものであることが |
投資信託、外貨建て商品保有、債券投資、ポートフォリオに関す | が登場した時が相場の天井になることが多い」「債券は税引前利回りが | 実感として分かる |
る常識等を巡って、ほとんど分析的な作業なしに常識と見なして | プラスであっても税引き後がマイナスになることもある」「預金はインフ | ・理屈だけではなく実証データを通じて説明するこ |
いる10のテーマについてその非常識さ加減を明らかにする。 | レに弱いという非常識」「長期投資があだになる投資信託もある」「円 | との有効性を実感してもらう |
(目次は別掲参照) | は原油の値上げに弱い体質を持つ」等々は果たして正しいか。 | |
「大統領選挙と米ドル相場、米国株式、米経済成長率には何らかの関 | ||
■初級〜中級4〜6時間 | 係があるか」「バリュー株効果は本当に実証できるか」などのアノマリー。 | |
4,金融商品の収益性分析、金利、利回り計算教えます | ||
ー金融商品に関する投資分析の基本をひとわたりチェックー | 本来的な意味での複利(年複利、半年複利)計算と単利 | ・債券と預金の損益分岐点が求められる |
計算、複利運用効果、6つの財務係数の考え方から始ま | ・外貨預金と円預金の損益分岐点を求められる | |
金融機関職員、FPは一般に投資分析に関する学習が浅い。債券、 | って期待利子率仮説、ブレークイーブンポイントの考え | ・期待利子率説により期間、利率が異なる金融 |
為替、預貯金等を中心に、収益性分析のための基本ツールをひと | 方、イールドカーブ、債券の価格変動性、標準偏差、シ | 資産の損益分岐点を求められる。「6か月定期 |
わたり使いこなせるようにする。 | ャープレシオ等について。現実の金融商品に照らして実 | が0.25%、1年定期が0.35%。1年以上 |
FP 試験対策としての金利利回り計算術ではなく、あくまで現場 | 務ベースで学ぶ。 | 運用できるがどちらにしたほうがいいか」 |
ですぐに適応できるレベルでの説明に特化する | ・複利計算が電卓でできる | |
■初級1時間半 ■中級1時間半 | ・実質金利と名目金利の違いが現実に分かる | |
5,これ以上やさしく語れない債券投資講座 | ||
ー債券を学ぶことはあらゆる金融商品の投資分析の基本ー | 債券とは一体何?、社債は満期以 | ・債券価格と利回りの関係につき3分間で3通 |
前にはどのような価格で売れるのか、格付けと実際の流通 | りの方法で語れる・イールドカーブの形状につ | |
債券を学べばあらゆる金融商品の収益性の構造が見えてくる | 利回りとの関係はどうなっているか、外債の投資収益性の | いての基本が分かる(景気動向指数に採用) |
基本的な考え方、価格と利回りの関係を素人に説明できる | つまり「長短金利差が1%であることと3%で | |
か? | あることの違い」が分かる | |
あるいは多少分析的な部門ではイールドカーブ、債券の価 | これらの基本が理解できて初めて、国債、社債 | |
格変動性。もちろん債券の利回り算式も学ぶ。 | の基本ならびに債券組み入れファンドの基準価 | |
■初級1時間半 ■中級1時間半 | 額の形成プロセスについて語ることができる。 | |
6、運用報告書、レポートのリテラシー入門 | ||
ー受益者に配布される報告書、レポートを読みこなすー | 投資家の立場に立ったうえで、投資信託の商品性 を各種情報 | ・ある任意の期間における基準価額の推移をマ |
を利用、駆使しつついかに分かりやすく説明 できるか。運用報告書、 | ーケットとの関連で語れる「Aファンドの基準 | |
月次、週次レポートを正しく読みこなすための日本経済新聞の読み方。 | 価額が過去1年で7%上昇した。その動きについて | |
ファンドマネジャーのコメント欄の読みこなし方その伝え方、代表的な | 「株式」「為替」「金利」別に要素分析的に | |
ファンドのアセットアロケーションを示す各種データの見方、伝え方に | 説明できる | |
■初級1時間半〜3時間 | ついて徹底理解する | ・ファンドマネジャーの相場観を受益者に伝えられる |
7,FPに必須の5つの基本能力をどの程度我々は備えているか | ||
ー教科書では絶対教えないFPとしての必須能力を確認するー | 1、自分で歩いて情報をもぎ取ってくる能力(情報アク | 1、主にFP業務の推進に際して必須の能力開発 |
セスセンス) | の重要性についての自覚が芽生える | |
FP業務の重要性についてのインセンティブを持ってもらう | 2、数字を通して経済、金融を量的に把握する能力(計 | 2、情報の仕入れ方の基本原則が分かる |
金融業務における情報仲介者として必須の各分野(経済金融リテ | 数感覚) | 3、世の中の経済金融現象を制度、仕組み論の |
ラシー、計数能力、表現能力)につき、具体例を通じて能力開発 | 3、経済メカニズムの基本・説明 能力(金融経済リテ | 立場からではなく、1つの大きな流れとして |
のためのいくつかのアドバイスを行う。 | ラシー) | 俯瞰できるようになる |
金融関連情報産業の最先端に位置する者として改めて情報との | 4、情報ツールとの接点をどれだけ持っているか。 | |
新しいつきあい方を学ぶ。 | 5、そして、金融メカニズムや商品の仕組みについての | |
■初級〜中級3時間 | 説明能力をどれだけ持っているか。 | |
8、6つの財務係数を使いこなす法 | ||
ーあらゆる資産の運用、調達は6つのパターンに集約されるー | 終価係数、現価係数、資本回収係数、減債基金係数、年金 | ・6つの財務計数が使え、以下の設問に答えられる |
少なくともライフプランに絡んだ実効性のあるアドバイスを行う | 現価係数、年金終価係数を現実のライフプラン作成の現場 | 「今40歳。金融資産は1000万円。60歳 |
ためには、6つの財務計数を使いこなすことが必須条件だ。 | でどの程度使えるか。具体的な事例に則してひとわたり使 | の時点で2800万円の金融資産を持つために |
いこなせるようにする。 | は今後1年につきいくらずつ積み立てていく必 | |
要があるか。運用利率は1%とする」「65歳 | ||
以降15年間毎年100万円資産を取り崩して | ||
いく必要がある。そのためには65歳時点でい | ||
くらの資産を持っている必要があるか。運用利 | ||
■初級2時間 | 率は1.5%だとする」etc | |
9、世の中の動きを数字として把握するための12の基礎レッスン | ||
ー経済、金融現象は数字を通して把握して初めて本物だー | 郵貯残高の180兆円ってのは国民1人ずつ144万円持っていると | ・定量的に経済を理解すると、全く違った感性で |
定性的な認識から1歩進んで定量的なレベルで経済、金融動向を | いうこと、1世帯4人で576万円持っている計算。20年で元本を2倍 | 経済の動きを見ることができることに気がつく |
把握する法を習得する。 | にするためには年何%で複利運用すればいいか。1000万円の住 | ・経済についての表現能力が格段に高まる |
「計数感覚」なるメガネをかければこれだけ経済・金融が | 宅ローン、利率2%と3%とで支払い金額はどれだけ違う?消費税 | ・具体的な数字を使うことであなたのメッセージが |
くっきり、鮮やかに見えてくる。その驚きをお伝えしたい | が1%上がればどの程度の増税効果を持つの? 日経平均株価が | もつメッセージ性(相手に訴えかける力)は確実に |
100円上がったら株式市場全体ではどれくらいお金持ちになるの? | 強くなる。 | |
個人の懐にどれだけ富(保有株式の評価額)が流入するの?GDPが | ||
1%上がるってのは具体的には国民1人あたりどれくらい所得が増 | ||
える計算なの? 失業率1%上がるってどれだけ失業者が増 | ||
えるってことなの?収益率は年利ではなく日歩で考えるとこ | ||
■初級1.5時間 | れだけリアリティを感じることが出きる。等々 |